原色万華鏡

日々を明るく色鮮やかに

2023年7月〜9月の娯楽

もっと早く記事上げようと思っていたのに、10月も終わっちゃったよ!

毎年言っている気がするものの、今年の夏も信じられないほど暑かった。暑すぎて夕方にならないと外出する気が起きないことが多かったし、屋内施設へお出かけしがちでした。

というわけで、7月〜9月の娯楽をまとめてお送りします!

 

 

❖舞台

劇団四季美女と野獣

急に「舞台見たいな〜!なんかやってないかな〜!」という気分になったので、さくっとチケットを取って、仕事後に観劇。ロングラン作品かつ平日であれば、思い立ったタイミングでもわりとチケットが取れるのが四季のいいところ。

ベル役の五所真理子さん、お芝居が全編にわたって端正で知的でベルにぴったりだったな〜!眼鏡っ子ベルというのも似合ってた。

ビーストは清水大星さんでしたが、ディズニー映画版よりも幼いというか、年下僕っ子感満載で新鮮だったな。ディズニー映画版だとベルよりも年上なイメージがつきがちだと思うんだけど(少なくとも私はそう)、そういうアプローチもありなのかと。

舞浜アンフィシアターへは初めて行きましたが、さすが四季、左右の見切れ席は黒布が掛けてあり売ってないようでした。売っている席ならどこも見やすいと思う。

 

宝塚歌劇団雪組全国ツアー「愛するには短すぎる・ジュエル・ド・パリ!!」

ありがたいことにご縁があり、チケットが手に入ったのでこちらも仕事後に。横浜公演の初日です。

雪組は円盤でも見たことがなく、顔と名前が一致しているのがトップコンビと朝美さんくらいで、ほかに数名、名前は聞いたことがあるけど顔と一致していないという方がいる程度というレベル、正真正銘の初めましてだったのですが、とっても楽しめた!ツアー公演ということでフルメンバーではないのに、それを感じないくらいパワフルで元気。そして全員がバッチバチに踊れてショーの見応えがすごい。

トップの彩風さん、歌声は艶やかなのに、台詞を喋る声が柔らかくて優しげで、そのギャップにびっくり。どうしようもないくらい優しいフレッドというキャラクターにぴったりだった。いつもああいったお声なのか、それとも今回の役に合わせた声なのか知りたい。

バーバラ役の夢白さんは自立した女性が似合うのに、決して気が強いというわけではなく、いたって品がよくて立ち姿すらノーブル。個人的にはとっても好きなタイプ。月組の月城さんや風間さん、彩海さんも一瞬で好きになったけど、私はやっぱり芝居が上手い人に惹かれるのかも。

朝美さんはお顔の美しさがあまりにも有名で前々から知っていましたが、その美貌だけでなく、お芝居やダンスの洗練され具合が段違いだった。舞台上での身のこなしの美しさが圧倒的。特にダンスの際の指先までしなるようにひらめく様が素晴らしかったんだけど、あれはまさしく努力の成せる技なんだろうな〜。今回は1階席最後列だったので、彼女が舞台に登場するたび、観客のオペラが面白いぐらいに一斉に上がるのがよく分かったんだけど、ファンが多いのも頷ける。

加えて特に印象に残ったのは、フランク役の華世さんと、エトワールの音彩さん。

華世さんのフランク、悪ぶっているけれど完全に悪くはなり切れない不器用すら感じるキャラクターだけれど、これはたぶん演じる人が違っていたら、例えばもう少し学年が上の男役の方が演じていたら、もっと悪いキャラクターにもできたように思う。その一方で今回の華世さんの匙加減も私は好きだったので、また違った役でもぜひ見てみたい。

それからエトワールの音彩さん、いやすっごい歌声。凄すぎて聞いた瞬間に目が釘付けになるレベル。なんというか、声そのものがキラキラ輝いてる。金管楽器ばりの圧倒的な華やかさのあるお声で、もはや寿命が伸びそう。これは一発で好きになっちゃう。

「愛するには短すぎる」は分かりやすい舞台設定と主題で、ほんの少しの物悲しさはあるものの、さっぱりとした話の結びでよい演目という印象。「ジュエル・ド・パリ」は出だしがやや不思議な感じだったけれど、テーマ曲が明るく爽やかで好きだし、雪組バチバチの踊りっぷりも堪能できてよかった。

年内はもう宝塚を見るチャンスがなさそうだけど、来年もまた見に行きたい。

 


❖書籍

3ヶ月分なので結構読んでました。

今一番の推し作品。読むたびにじんわりと幸せな気持ちになる。次巻も楽しみ。
 
ご飯と恋愛の話っていいよね〜。新刊が出るたびに迷いなく買ってる。
 
巻が進むたびに事態が混迷を極めてるけど、次巻が最終巻って本当ですか…?面白いとか感動するとかではなく、この人たちの行き着くところをきちんと見届けないとという使命感で読んでる。
 
ギャル×おとなしめ男子の恋愛漫画って定期的に読みたくなるので、何作品かテッパンラインナップがあるのですが、その一つがこれ。読むたびに明るい気持ちになる。
 
こっちも事態が混迷を極めてきてるね!?全員が納得できる結末があるのかやや心配だけど、そわそわしながら次巻を待ちます!
 
アニメseason2も気合い十分という感じで好きだけど、やっぱり原作最高〜!遠藤先生の作品はTISTAから好きなんだけど、暴力の描写は当時からあまり変わってないなと思う。作画から迸る暴力の速度と純度が高い。
スパイファミリーはトンデモ疑似家族がお送りするハートフルストーリーと見せかけて、物語を取り巻く世界情勢はとんでもなくシビアだし、あの世界観における暴力は紛れもなく本物なんですよね。それなのに物語がある意味で軽やかに進んでいくのが、アンバランスで奇妙な魅力に繋がっているのかなと思う。
 

まるで晴れた日の静かな波打ち際のような、なんとも穏やかで美しい物語の終わりでした。

恋愛だけや音楽をただ描いただけではなく、好きな人の手を離さずに、逃げずに好きなものやどうしても手放せないものを選んで生きていく覚悟を描いた作品だったんだなと、最後まで読んでようやく気がついたなと。

恋人同士や友人、いくつもの2人組が出てくる作品だったけど、個人的には恋人でも友人でもない、真冬と雨月の組み合わせが好きでした。

 

この人が描くご飯がどれもすごくおいしそうで、一発でファンになってしまった。

ご飯ものって小説でも漫画でもジャンルとして確固とした地位を確立していると思うものの、意外と自分の趣味に合う作品って多くない気がする。私の場合はご飯ものでもご飯の描写だけが突出していない作品のほうが好み。物語の主題がきちんとあって、そこにすんなりと馴染むご飯の描写が好き。ご飯って毎日食べるものなので、特に日常ご飯ものは力いっぱいに書かれるよりは、あ〜こういうご飯あるよねって感じがちょうどいい。

そういう意味ではこの作品は満点だった。続刊も購入済みなので早く読みたい。

 

すっかりファンになってしまったので、次はこちらを。帯に「疲れた心と体にじわっと沁みる絶品オフィスご飯!」って書いてあるので、てっきりほのぼの心温まるハートフル系かと思ったんですよ!そう思うじゃないですか!確かに書いてあることは嘘ではないんだけど、これどっちかというと人間怖い系の話だったよ!

も〜びっくりしたわ…ご飯描写も素晴らしいし、話自体も面白くて楽しく読んだけど、帯から想像した話とは全然違っててびっくりした。

 

前述の「まずはこれを食べて」でびっくりしたので、理生〜島本理生〜!と大好きな島本理生の新刊へ。

今年一番に挙げてもいいくらい上質な作品だと思う。もともと、文学作品をモチーフの一つとして扱うことで、物語の主題をより強固にしたり共感性を高めるような描き方は好きなんだけど、本作では銀河鉄道の夜にその役割を担わせながら、さらに主人公自身も物語を完成させなければならず、1つの作品の中で3つの物語のラインが走ることになっている。ともすれば混線してしまいそうなのに、それぞれが絶妙にいい具合で絡んで面白くなっている。これは純粋に作者の手腕がすごい。

それから、やっぱり島本作品に出てくる年上男性がものすごく魅力的で好きだな。今作品では吉沢さんが大変に素敵。

 

 

❖展示

原鉄道模型博物館

才能、金、周囲の理解と3拍子揃った最強の鉄オタこと原信太郎氏の個人コレクションを贅沢に展示している博物館。

極太の実家の財力で幼少期から思う存分鉄オタぶりを発揮し、生涯を通してその趣味を極めきるとこうなるのかと、憧れを通り越してただただ感嘆するばかりでした。幼少期に買ってもらった鉄道模型、どう考えても子供が遊んでいいクオリティじゃないんだよな…。一番切符獲得エピソードや、海外鉄道撮影旅で現地警察にしょっちゅう捕まってたエピソードとか、一つ一つのエピソードのパンチの効き具合もすごい。

とはいえ、彼が撮り溜めた映像記録等が現在に繋がる非常に貴重な記録になっていることは紛れもない事実で、これが個人でされていたというのが本当に凄まじい。

展示室いっぱいに広がる模型展示も圧巻で、飽きずにいくらでも見られるので、模型を眺めるだけでも楽しめると思う。

 

 

エルマーのぼうけん展@PLAY! MUSEUM 東京

恋人にこういう展示があるんだって〜と話したら、エルマーのぼうけん、子供の頃にすごく好きだったと言うので行ってみることに。初めての立川訪問です。

電車を降りたらまさかの豪雨でびっくりしたけど、このエリア、おしゃれで楽しいお店がたくさん並んでいてすごく好きな雰囲気。

館内の展示もただ原画を飾るだけではなく、エルマーのぼうけんを読んだことがある人なら「このシーンあった〜!」と嬉しくなっちゃうような体感型の展示になっていたりと、大人も子供も楽しめる形になっていて好感度が高い。

グッズもどれも可愛くて目移りしてしまいそうだったけど、いつも通りに気に入ったポストカードを1枚購入しました。

見終わって外に出たら虹がかかってたのもよい思い出。

 

海展@国立科学博物館

今年の科博の企画展、面白そうなものが多い。夏の企画展は海についてということで行ってきました。

科博の企画展はいつもいつも動線がよろしくないなと感じるんだけど、今回はそのあたりがかなり改善されていて見やすかった!大型の展示物が多いことに加えて、真ん中のエリアがぶち抜きで変に人が滞留しないのがよかったのかも。

肝心の展示物もぱっと目で見て理解しやすいものが多くて楽しかったな〜。もともと海に関する展示は好きで、都内の水族館といえばなすみだ水族館のほか、くらげの展示に力を入れている鶴岡の加茂水族館、深海生物に特化した沼津の沼津港深海水族館、特別展だと2017年に同じく科博でやっていた深海展など意外と行っている。

今回は生物発生の源としての海という話に始まり、環境問題に繋がるような話までとかなり幅広いトピックを扱っていて、バランスよく見応え抜群。

科博の次の企画展は和食。こちらも気になる。

 

ガウディとサグラダ・ファミリア展@東京国立近代美術館

東京国立近代美術館へは初めての訪問。広々として格好いい建物。

ガウディ建築、トンチキデザインだな〜とぱっと見の印象で思っていたのですが、この独特のデザインに至るまでの思考が目で見て分かりやすく解説されていて、トンチキデザインとか言ってごめんねという気持ちに。

どの展示室も比較的広くスペースを使っていて見やすいですが、特に後半の展示室はサグラダ・ファミリア本物を現地で見た時に、見づらいけれど素晴らしい魅力が詰まっている彫像や細かな装飾等にも焦点を当てた展示になっていて、これがすごくよかった。本物を見ることももちろん大事だけれど、見やすく理解しやすい展示のために映像資料やレプリカをうまく使うというの、個人的にはかなり好感が持てる。

 

 

テート展@国立新美術館

評判がいいみたいだったので、平日に訪問。

国立新美術館のキュレーションとは実はそこまで気が合わず、展示に足を運ぶ機会も多くないのですが、今回はかなり面白く見られました。

いつもは解説があっさりしすぎで物足りなく思うことが多いけど、今回は音声ガイドを借りたからかちょうどいい塩梅に感じられた。というか、もしかして音声ガイドを借りる前提で解説文を作ってたりするんだろうか。板垣李光人さんと羽多野渉さんの声で進む解説は聞きやすくて楽しめました。お名前にちなんで板垣さんにお願いするのもいい演出だなと。一方で個人的にはTBSとテレ東のアナウンサーのコラボ解説はなくてよかったかなあ。それよりはキュレーターの解説とかのほうが聞きたかった。

展示自体はとっつきやすい印象派に始まり、芸術作品における光の影響とは、光からなにを見出してなにを作ってきたのかというかようなニュアンスで構成されていて、絵画だけでなく立体の展示もあって新鮮さがあったように思う。

 

 

❖映画

アリスとテレスのまぼろし工場
NHKのSONGSで中島みゆきが初めてアニメ主題歌をやるぞ〜!と取り上げられていたので、興味をひかれて見に行ったんだけど、これは好き嫌いが分かれそうだなという印象。あと、男女で感想がかなり変わる作品なんじゃないかとも思う。

性別でどうこうというのはものすごく雑で好きではないんだけど、この話に限って言えば、女性が女性に対してだけ見せる残酷さだったり小狡い部分の描写が過剰なまでにリアルで生々しい。そしてそういう部分って男性は基本的に知らなかったり気がついていない(なんせ女性は男性の前ではああいう残酷さは見せない)ので、女性がこの映画を見ると、確かにそういえところがあるの分かるけどさあ…となる反面、男性はともすると置いてきぼりになっちゃうのではという気がする。

ラストの母親が実の娘に女として張り合ってくるシーンは、個人的には見ててわりとキツかったな…あれ、ガワが14歳の少女だからなんとか見られてるけどきつすぎるよ〜

 

❖その他

野球観戦

巨人対阪神@東京ドーム、ヤクルト対阪神戦@神宮球場

入れられそうなところがなかったので、その他を新設!

なんと人生初の野球観戦行ってきました〜!

WBCが面白すぎて熱心に見ていたら、恋人から「プロ野球、見に行ってみる?」と言われて本当に行くことになり、1回行ったら予想以上に面白くて、間を空けずに2回目に行くことになったという。

1回目の東京ドーム観戦の日はかなり暑い日でしたが、中は涼しくて快適でした。そして広い!広いのに思っていたよりもかなり見やすい!初観戦に東京ドームはいいチョイスだったかも。

2回目の神宮での観戦少し秋めいてきた頃のナイターだったのですが、吹く風が涼しくて気持ちが良かったな〜!

来年もまた行きたい!

 

渋谷らくご

今回は2回目の鑑賞。前回はわりと古典よりのラインナップだったのですが、今回は全員二つ目の落語家さんで全編チャンレンジングな感じ。まさか最後にギターを抱えて歌を歌い始める人がいるとは思わなかったよ。これはこれで面白かったけど、私は古典寄りのほうが好きかな〜

 


❖おいしいもの

ホットケーキ

ガウディ展の帰りに小腹が空いたのでおやつに。

一時期チェーン店も含めてホットケーキにはまっていたこともあり、軽食で甘いものというと手が伸びがち。ふわふわもみっしりも好き。

 

レモンケーキ@星乃珈琲店

スタバよりもタリーズタリーズよりも星乃珈琲店が好き。

 

和パスタ@こなな

本ブログで最多の登場回数を誇っているのはこななな気がする。お店の居心地も良くて好きです。

 

チーズケーキ

少しゆっくりと集中して本が読みたくてカフェへ。初めて入ったお店だったけど、ケーキもコーヒーもおいしくてすっかりお気に入りです。個人店ではケーキとコーヒーでいられるのは1時間かなと思っているけれど、時々足を運びたい。

 

カレーセット

前々から気になっていたお店に行ってみたら、ものすごく大きなナンが出てきてびっくり。しかもさらにびっくりなのが、サラダ・ドリンク・カレー2種・巨大ナンがセットになって、なんと1100円という破格のお値段。サイドメニューもおいしそうだったので、次はカレーを1種にしてそちらも頼んでみたい。

 

苺パフェ@資生堂パーラー

パフェってどのタイミングで食べるか迷いませんか?食事後のデザートには重いけど、食事代わりには軽いような気もするし。そんなこんなでパフェの適切な食べ時を考えていたのですが、観劇前の腹ごしらえにぴったりだということに気が付きました。集中して観るので甘いものをお腹に入れておくのがちょうどいい感じ。

工夫を凝らした個性派パフェも素敵ですが、資生堂パーラーの苺パフェのような王道パフェが結局一番好き。

 

抹茶パフェ

和パフェもおいしいよね。少し小さめサイズのパフェだけど、シリアル類がほとんど入っておらず、アイスメインの構成なのでこのサイズがちょうどいい気がする。仕事帰りに食べて気分よく帰宅。

 

天然氷のかき氷

帰省した際に。追いシロップまでついたたっぷりのマンゴーシロップと練乳がいい塩梅に絡んでとてもおいしかった〜!

というか、さっきから冷たい甘味が続いていて、いかにこの夏が暑かったかが分かる。

 

バインミーと生春巻

映画前にさくっとご飯。バインミーって初めて食べたけど、食べ応えがあって好きだな。栄養バランスも良さそうな気がする。

 

 

いや〜長かった!

それにしても食べて遊んで、夏を満喫してたんだな〜!

 

それでは! à la prochaine!